視察報告 NPO法人CPAO

2018年3月22日 23時40分 | カテゴリー: 介護・福祉・医療, 子ども・教育, 子育て支援・女性・男女平等参画, 活動報告

2018年1月22日から24日まで富山・滋賀・大阪へ視察に行きました。
大阪での視察報告(その2)をいたします。 

NPO法人CPAO

 大阪市生野区で「地域で子供を育てる居場所作りと子どもの貧困対策について」取り組んでいるNPO法人CPAOの代表をしている徳丸ゆき子さんに活動拠点である「たつみファクトリ」でお話を伺いました。
 活動を始めたきっかけは大阪で起きた2つの事件です。幼い子ども二人を家に残したまま外泊を繰り返し餓死させてしまった事件や「お腹いっぱい食べさせてあげられなくてごめんね」のメモを残し餓死した母子の事件を受け、「悲劇を繰り返したくない」との思いで子供支援関係者有志があつまり団体を立ち上げました。
 まず始めたのは商店街で「助けてって言ってもええねんで」と書いたチラシを配るアウトリーチ活動です。そしてシングルマザー100人にアンケート調査を行いました。そこから見えてきたのは「孤立・孤育て」であり、この国で当たり前とされている生活がままならない状態でした。
 貧困の状態にある子どもたちは食事もままならず、1日の食事は学校給食だけという子がいることも見えてきて、お腹を満たすためには「まず、ごはん」。子ども食堂という言葉は使わず「ごはん会」を始めました。誰でも来ていい場所や様々な人が集まる場所には、本当にしんどい子たちは安心できず行くことができないので、CPAOではメンバー制でごはん会を行っています。

「居場所作りは箱だけ作ってもダメ。その中に寄りそえる人がいることが大事で、居場所ではなく居主が必要。」と徳丸さんは話してくれました。
 このたつみファクトリでは、2016年度はごはん会を266回開催し、5320人の子どもたちが参加しました。また、子どもがやりたいことを叶える活動として、習い事に行けない子がピアノを習いたいということでピアノ部があったり、お料理クラブや遠足、お泊り会なども開催し、子どもたちが安心して伸び伸びと過ごせる場所となっていると感じました。
 日本は教育費が高く、公的資金が少ないため低所得者には家計の負担が特に大きく、そのために進学率が低く負の連鎖に繋がってしまいます。
 政府の支援や就学援助などの教育支援はあるものの、そこまでたどり着かない人たちにはまず、生活を安定させるために人による支援が必要です。
 困った時にSOSをだせるよう、子ども時代から人の温かさを感じ、人との信頼関係や自己肯定感を持てるような環境づくりが大事だと思いました。